🇫🇷 フランス「テキスタイル・エコスコア」10月1日スタート!

フランスは繊維製品向けの新しい環境ラベル制度 「テキスタイル・エコスコア(coût environnemental)」 を正式に導入しました。今までの流れは:

  • 2025年5月:欧州委員会に通知し、承認を取得
  • 2025年9月:環境ラベリングに関する政令を公布
  • 2025年10月1日:制度が施行

 

🔎 スコアの仕組み

エコスコアは 「エコバリーズ(Ecobalyse)」 というオープンソースの環境影響評価ツールを用いて算定されます。開発には以下が関わっています:

  • フランス 環境移行省
  • 生物多様性省
  • 森林・海洋・漁業省
  • ADEME(フランス環境・エネルギー管理庁)

エコバリーズは、EUの「プロダクト環境フットプリント(PEF)」を基盤としており、以下の16の評価基準を含んでいます:

  • 温室効果ガス(GHG)排出量
  • 生物多様性への影響
  • 水や資源の消費量
  • 汚染など

製品ごとに エコスコアのポイント が算出され、ポイントが 低いほど環境負荷も低い ことを示します。

比較がしやすいよう、製品全体のスコアに加え、100グラムあたりのスコアも表示されます。

 

📅 導入スケジュール

  • 2025年10月1日以降:エコスコアの公表が可能(推奨)
  • 1年間の移行期間 を経て、公表が義務化
  • 義務化後、ブランドが表示しない場合は 小売業者・NGO・消費者団体など第三者 がスコアを公表する権利を持ちます

 

🌍 なぜ重要か?

繊維製品に対するエコスコアの義務化は、フランスが世界初の事例です。特に注目すべきは、ブランドが情報を出さない場合でも 第三者が代わりに公表できる 仕組みです。

これにより:

  • ファッション業界のサステナビリティ推進は加速するのか?
  • 他国も追随するのか?
  • グローバルブランドは、消費者に環境影響を「見える化」する仕組みにどう対応するのか?

など、今後どうなっていくか見ていきたいですね。日本ではどうなっていくのでしょう?

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